PTA高豊 第138号

情報化社会を生き抜くために
教頭中神 克

およそ5年前、新型コロナウイルスが世界中でまん延し、学校現場では卒業式直前に全国一斉臨時休業が始まり、入場者の人数制限・式全体の縮小などの措置がとられ、とても寂しい卒業式をしたことをつい最近のことのように覚えています。

また、昨年早々、 能登半島で起きた大地震では、新年を祝う気分が吹き飛び、改めて地震の怖さを感じました。こうした災害・被害などは、 その当時、毎日のようにニュースや新聞などで報道され、誰もがその情報にくぎづけでした。今では、新型コロナや能登半島の地震の情報はほとんど報道されず、私も含め多くの人が、すでに過去のことのように感じているのではないでしょうか。

でも、 実際に被害をうけた人々にとっては、現在も進行中のできごとだと思います。令和の現在、人々はインターネットやSNSといったメディアを通してさまざまな情報を得ています。しかし、フェイクニュースに象徴されるように、インターネット上の情報がすべて正しいわけでなく、 掲載者の私感が入ったものもあります。そのため、その情報が正しいかどうかを見極めることはとても難しくなります。

今後、AIなどがより発達してくると、今以上に情報の判別が難しくなってくると思われます。さまざまな情報が簡単に手にはいる便利な世の中において、今の中学生が、 情報や噂話などに踊らされず、何が正しいのかを見極める力を身につけること。これこそが今の社会に必要な役割だと感じています。

GIGAスクール構想により、タブレットを活用した授業も進んでいます。 情報化社会を生き抜く生徒たちに、情報収集、情報活用、情報発信など、さまざまな力をつけられるように取り組んでまいります。今年も一年間、高豊中学校の教育活動に対するご理解、ご協力、ありがとうございました。来年度もよろしくお願いします。

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