PTA高豊 第141号

「令和の若者は」教頭 中神 克

昨年夏、豊橋中央高校が全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)に愛知県代表として初出場をはたしました。市内の高校が夏の甲子園に出場するのは、実に七十四年ぶりだそうです。また、豊橋中央高校の主将で四番打者の砂田隆晴選手は本校の卒業生ということもあって、中学時代を知る職員も多く、職員室内でも、大いに盛り上がりました。私自身も約四十年前に甲子園を目ざした元高校球児で、この快挙は自分のことのようにうれしかったです。地元の球児が甲子園に出場する貴重な機会で、直接選手たちを応援したいと思い、早速チケットを購入し、甲子園球場へと向かいました。

試合当日は、時折雨の降る不安定な天候で、コンディションも悪く、しかも対戦相手は甲子園常連校の日大三高。「一方的な試合にならなければ」と心配しましたが、そんな思いをよそに、強豪相手にまったく引けをとらな試合を展開しました。試合は惜しくも一点差で敗れてしまいましたが、豊橋中央高校の選手たちは、自分たちの力を十二分に発揮したと思います。初めての甲子園で強豪校相手に、コンディション不良の中で、気持ちでは決して負けておらず見ていて「かっこいい」と感じました。

現在、スポーツの世界では、たくさんの選手が海外で活躍しています。野球では、大谷翔平選手をはじめ、数多くの選手が海を渡り、MLBで大活躍しています。サッカーやバレーボール、バスケットボールなどでも、海外チームに所属し、チームの中心選手として活躍をしている選手がいます。二~三十年前であれば、海外に行き、経験を積むことが目的であって、本当の意味で活躍した日本人はごくわずかでした。今では、さまざまな種目の選手たちが海外選手と対等にプレーをしています。今の若いアスリートは技術だけでなく、精神面も以前の選手たちと比べ、タフになっているような気がします。

いつの時代も、大人たちが若い人の価値観の相違を、「今の若者は」という言葉を使って揶揄しているのを耳にしました。しかし、令和の時代、「今の若者って本当にすごい」と感じます。スポーツの世界だけでなく、社会の変化に柔軟に対応し、何でもすばやく吸収してしまいます。これからの時代、社会の変化は予測不能で、課題はより複雑化することが予想されます。そんな時代の変化に柔軟に対応する力こそ、これからの社会を生きるためには必要不可欠です。学校としては、家庭・地域と協力しながら、これからを生きる生徒たちを教え導き、成長を温かく見守っていきたいと思います。

今年度一年間、本校の教育活動にご理解・ご協力いただきありがとうございました。来年度も引き続き、よろしくお願いします。

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