ときめき 52号

りんご皮むき大会が育むもの

校長 羽生あゆみ

本校には開校以来、大切に守り継がれている行事「りんご皮むき大会」あります。

子どもたちは、この大会を「富士見にしかない大切な行事」として誇りに感じており、毎年、楽しみにしています。

この行事は、初代校長が「子どもたちに手先の器用さを身につけ、一つのことに没頭する集中力を高めてほしい」という願いを込めて始めたものです。

その思いは、四十年以上を経た今もあせることなく、子どもたちの手から手へと引き継がれています。

近頃は、内行事の枠を越え、テレビ局や新聞社など多くの報道機関が取材に訪れるほど、注目の行事となりました。

毎年、前年度の記録や自分自身の記録を塗り替えようと、真剣な眼差しでりんごに向き合う子どもたちの姿観る者の心を打ちます。

今年度、本校では学校教育目標の重点の一つとして「レジリエンス(立ち直る力)」の育成に取り組んでまいりました。

りんごの皮を途中で切らずに剥き続けるには、高い技術だけでなく「目標に向かってあきらめずにやり抜く心」が必要です。

もし皮が切れてしまっても、そこからどう立ち直り、次につなげるか。この大会は、まさに子どもたちが「折れない心」を養うための貴重な学びの場となっています。

この伝統をここまで続けてこられたのは、ひとえに「おやじの会」やPTA役員・委員の皆さんの献身的な支えがあったからです。

りんごの記録計測やナイフの洗浄など、陰ながら多大なるご支援に、改めて深く御礼申し上げます。

伝統を継承していくことは、時として困難を伴います。しかし、未来を担う子どもたちに必要な力を養うことができると同時に、子どもたちが「学校の誇り」と感じているこの行事を途絶えさせてはなりません。

そのために、これからも地域のかたたとともに、大切に守り続けていきたいと願っております。

来年度も、子どもたちの笑顔が真っ赤なりんごのように輝く一年となりますよう、校区の皆様には引き続きお力添えをお願い申し上げます。

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